最近読んだ五條の本のなかでは一番まともだった!
でも葉山くんが登場する必要があったのかどうかは謎。名前を出すならもうちょっと活躍させてあげればいいのに。いけすかない上司に会いにいったとかいう妙な情報だけ出されても、そんなちょっぴりのネタで喜ぶのはごく限られた人間だけだと思うんですが。 お友達から借りて読んだ本なのですが、そのお友達の感想にそのまま同意で、特に付け加えることを思いつきません。 大衆心理操作の理論なんかは、悪い方向に使えば悪く、よいことに使えばよいという、ごくありふれた「力」の一種でしかないと思います。 渡辺エスターがなんであそこで流血の惨事を起こそうとしたのか、実はわたしにはよくわかりません。人間は決しておきれいな生き物じゃないんですよということを証明したかったのだとしたら、なんでまたそんなわかりきったことをいちいち証明せねばならんのかと疑問だし、自らの理論の正しさを確認したいだけなら別にもっとほかの方法でもよかったのではないかと思います。 大衆をコントロールするならするで、暴発ではなくもっと有意義なことをやらせればいいじゃない。 そこで悪意の暴発なんかを選択してしまうところが、ばっかだな~と思っちゃうわけです。子供の残酷な遊びと同じレベルですよ。いい歳なんだから成長しなさい。 でもまあそこそこ面白い本でした。全然褒めてるように見えないでしょうが、褒めてます。 でもわたしは日比谷バベルの初日には絶対に行かないタイプのひとりですね。 人ごみ、嫌いなんです。
by agco
| 2007-04-03 00:12
| ミステリ
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