最近SFをあんまり読んでいなかったので、ちょっと久しぶりに脳内の煤を払ってみようかと手にした一冊。しかしすっかりボケボケになっていた頭にはいきなりヘヴィすぎたもよう。いやあ理解を追いつかせるのが大変だった。
でも最も難しかったのは肝心かなめの万物理論そのものではなくて、背景として描かれている国際社会の力関係だったり対立だったりしたように思う。単にわたしが無知なのがいけないのですが。 前半、なかなか物語が本題に迫らないので、この話はいったいどこへいくつもりなのかとかなりやきもきしたが、終盤になって前半部分で語られたあれやこれやのできごとが、するりとつながっていく様子はスマートで読みごたえがあった。 「基石」が最終的に誰になるのかは、多分そうなんだろうなと予想したところに落ち着き、とても納得したのだったが、ものすごく端役っぽく出てきたアキリがあんなに重要な人物であったことは本書で一番の驚きだったかもしれない。
by agco
| 2007-03-10 23:40
| SF
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