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「クリスタル☆ドラゴン 文庫10巻まで」 あしべゆうほ

思い出したように読んでみました、「クリスタル☆ドラゴン」。
これ…コミックスの10巻までを遠い遠い昔に買ってあって、というか当時は普通に出るたび買って読んでいたんだと思うんですが、その後ふっつり続きが出なくなって、未完のままで終わるのかと思いきや数年前に続きが出てて、いつのまにやら文庫にもなっていて、ああ……と、少々扱いに困っていたのですよね。
しかしまあ、先日実家に帰った折に10巻までを再読し、昭和61年初版という奥付に驚愕しつつ、
やはり続きが気になったので、思い切って文庫でその後を買ってみたのでした。
ちょっとローマ編がかったるいかなあという感じですが、面白い~。
ようやく起承転結の転あたりまでやってきたという感じですね。文庫の10巻ということは、すなわちコミックスで20巻かけてようやく転か…。今度こそは中断せずに終わってくれるんでしょうねえ?!

物語は割とストレートなハイファンタジー。シルフや妖魔やドワーフや魔法使いがごくあたりまえに登場する、古代のエリン(アイルランド)を中心とした物語。時代はローマ皇帝ネロの頃。
金髪碧眼の一族の中にあってひとり黒髪に生まれたアリアンロッドは、妖精の取替えっ子として忌み嫌われるよりはと、幼い頃より一族の魔法使いの手に預けられ、修行を始める。
そんな彼女が成長した頃、一族は邪眼のバラー率いる魔の谷の一族に攻め滅ぼされる。バラーを倒すことを誓ったアリアンロッドは一族の族長の娘、ヘンルーダとともに、助け手を求めて水晶宮を目指し旅立つ。

省略しすぎという解説で申し訳ありませんが、まあそんなわけでようやく物語は水晶宮にたどり着いたものの、全然解決に近づいた感じがしないという不思議な有様。
わたしはひっそりとバラーが好きなんですよね。悪役なんですけど。あとバラーの忠実な臣下であるグリフィスもいい味を出しています。しかしバラーはどうしてあんなに男たらしなんだろう…。というかどうして男ばっかりたらしこんでいるのだろう…。不思議だなあ。
by agco | 2005-04-29 13:42 | FT・ホラー・幻想
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あまりに自分の忘却力がすごすぎるので、面白かったものも面白くなかったものも、とりあえず読んだ本の感想を全部記録してみることにしました。コメントなどありましたらご自由にどうぞ。
by agco
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