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守り人シリーズ 全10冊 上橋菜穂子

最近このシリーズの一冊目がアニメになったり、文庫になったりして、はやっているんだなあとわかります。まあ確かに面白い……気がします。一気に10冊読めちゃうんだから、つまらないわけがない。だけどこう今ひとつわたしの好みじゃないのか、割と冷静に読んでしまいました。
主人公のバルサが結構好きです。ほかの登場人物も、みんな頑張っている感じがして、好感が持てました。意外にシビアな展開もあるし、子供向けといってあなどれないきちんとした世界を構築していると思います。
ああでもやっぱりガツーンとショックを受けたりはしないかなあ。
どんなによくできたお話でも、このガツーンがないと、個人的にはあまり惹かれない…てことになります。すみません。
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by agco | 2007-05-30 19:42 | 伝奇・時代・歴史

「イッツ・オンリー・トーク」 絲山秋子

絲山秋子のデビュー作「イッツ・オンリー・トーク」と、ほか1編。
普通に生きるということが難しいと感じる人は、この本を読めばいいと思う。
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by agco | 2007-05-15 19:59 | その他創作

「剣嵐の大地 1・2・3」 ジョージ・R.R. マーティン

3部になって、ついにハードカバー3分冊になりました。これ、文庫にしたら何冊になるのかな…。
それはともかく壮大なファンタジー世界はあいかわらずの怒涛の展開を見せております。ああ、この先を読めるのはいつの話なのか…。遠い目をしちゃいますね。
様々な人物が、実に様々で容赦のない悲劇に見舞われておりますが、今回最も衝撃的だったのはケイトリンでした。怖い! ケイトリン怖すぎる!!
それ以外のことはとりあえず黙っておきますね。
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by agco | 2007-05-13 19:40 | 伝奇・時代・歴史

「ティンブクトゥ」 ポール・オースター

本書の主人公は犬である。おいぼれで、決して美しくもないが、知恵がまわり、主人に忠実な犬である。名前はミスター・ボーンズだ。
彼の主人ウィリーは相当にだめな男で、ほとんど浮浪者のようなありさまで死んだ。その死の直前、男はミスター・ボーンズに新たな主人のもとへ行けと(その時点では、男の高校時代の恩師が最有力候補だった)遺言するが、ミスター・ボーンズは結局その人物に会うことはできず、様々な人の世話になりながら、町をさすらうことになる。
最終的に落ち着いたとある家庭で、ミスター・ボーンズはそこそこに安定した生活を得るが、しかし完全には満たされていない。

本書を非常に印象的なものにしているのはミスター・ボーンズの見る夢である。それはときに現実をふしぎな形で垣間見せ、示唆を与え、ミスター・ボーンズを導く。ときにはウィリーが出てきて、ひどいことを言ったりもする。
しかしミスター・ボーンズは、多分、ウィリーのことが本当に大好きで、ほかの誰かに飼われることなど望んでいなかったのだ。生きるためには様々な苦悩を耐えねばならない。しかしそれよりは、できることならば、死してウィリーのもとへ、つまりはティンブクトゥへ行きたかったのだ。
といってもミスター・ボーンズは決して死を望んでいるのではない。彼の最後の跳躍は、彼がよりよく生きるためのものだった。
とわたしは思いますよ。
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by agco | 2007-05-03 19:21 | その他創作

「シティ・オブ・グラス」 ポール・オースター

ニューヨーク三部作のその1。
結局わたしはこの三部作を、2→3→1という妙な順序で読んでしまったことになる。内容的には、そんなにはっきりとつながっているわけではないのだが、しかし、作者の事件というものの扱い方というか文章の書き方には、かなり明確な変化が見受けられるように思える。
だからこれは本当は1から順に読んだほうがよかったんじゃないかな。
でもまあ細かいことを気にしちゃいけない。これはこれでとても面白い読書体験だった。

とあるミステリ作家のもとへ、あるとき見知らぬ女からの電話があり、「探偵のポール・オースターさんに依頼したい件がある」と言われるが、作家はそんな名前ではなく、間違い電話だといくら言っても相手は納得しない。
気になって、結局ポール・オースターの名を騙り、電話の女のところへ行くと、奇妙な話を聞かされる。女の夫(まだ若い男)は幼い頃に父に殺されかけたことがあり、精神を病んでしばらく入院していたが、退院した今、刑務所に入っていた父が再びやってきて、彼を殺そうとするに違いないのだと言う。
作家は、その父親の若かりし頃の写真を一枚渡され、駅で張り込みをすることになる。そしてある日ついにそれらしい人物を見つけ、ホテルまで尾行をするが、この老人がそれ以降にとった行動はひどく不審なものだった。目的もなく町中をさまよい歩き、作家の目にはゴミとしか見えない様々なものを拾い、持ち帰る。それ以外は食事のためにカフェに寄ることしかしない。
ところがこの老人の歩く経路を地図上に描き出してみると、そこにはアルファベットが浮かび上がり、日々のそれらをつなげると、ある重要な意味を持つ単語、文章が綴られようとしていることがわかる。

このあたりまでの展開は、ミステリと読んでもさほどおかしくはない。おかしくはないが、やはりおかしい。この後の展開はさらにミステリの範疇をはみ出し、荒々しくも研ぎ澄まされた「文学」の領域へとなだれ込んでいく。
その後のオースターの小説をいろいろ読んでいる目から見ると、初期の頃のこの作品には荒削りな部分が目立つが、しかし荒い分パワフルで率直な、興味深い一冊である。
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by agco | 2007-05-02 19:03 | その他創作



あまりに自分の忘却力がすごすぎるので、面白かったものも面白くなかったものも、とりあえず読んだ本の感想を全部記録してみることにしました。コメントなどありましたらご自由にどうぞ。
by agco
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