ひきこもり探偵シリーズの1冊目。
ひきこもりくんとそのたったひとりのお友達(男性)との関係が共依存だとは噂に聞いていたが、読んでみたらば想像を超えた。 主人公でもあるお友達くんの一人称の語りで物語は進んでいくのだが、モノローグ的に語られる彼の心理が怖くて怖くてどうしようかと思った。 ひきこもりくんもいろいろと大変なキャラクターだが、一見普通で、涙もろくもやさしいタイプの主人公くんの内面の底なしの穴が恐ろしくてたまらない。 「ちょっといい話がたくさんつまった短編集」を手に取ったつもりで、いきなりサイコホラーを読まされた気になった。 これが好きかと問われると悩むところだが、この後どうなるのかが(恐ろしすぎて)気にかかるので、つづきも読んでみようと思う。
by agco
| 2007-03-08 19:56
| ミステリ
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