「コンプリート・ロボット」 著:アイザック・アシモフ 訳:小尾芙佐

本書にはあの幻の「ミラー・イメージ」が載っている。そう情報を得て、とりあえず確認のために本屋に走った。何を確認するって、誰がそれを訳しているのかを知りたかったのである。事前にネットで調べた限りでは、今ひとつ自信が持てなかったのだ。
駅前の本屋にて本書を発見。開いて確認。おおお!! 万歳! 小尾芙佐さんの新訳でした。速攻お買い上げでした。

この「ミラー・イメージ」という短編は、現在絶版となっている「SFミステリ傑作選」なる本にかつて収録されていたのだが、その時の訳者は小尾氏ではなく、正直言って小尾氏訳のロボットシリーズを読みなれた身としては、違和感を覚えずにはいられなかった。
そして今回改めて小尾氏訳の本短編を読んだわけだが、やはり訳す人によって印象というのは変わるものだった。いつもの彼らがそこにいた。満足である。

本書にはアシモフが書いたロボットもの31の短編が収められている。中には本書が初訳出のものもあり、少々貴重。上記の例のように、今回の翻訳はすべて小尾氏が手がけているので、新訳となっているものもある。
既に別の短編集に収められているものも多数存在するわけだが、どれが何と重複するのか、ネットで検索して調べてみても実にわかりにくかったので、あえて全タイトルを書き出してみよう。

■親友 A Boy's Best Friend (初訳出)
■サリーはわが恋人 Sally (サリーはわが恋人
■いつの日か Someday (地球は空地でいっぱい
■物の見方 Point of View (単行本未収録)
■考える! Think! (初訳出)
■ほんとうの恋人 True Love (講談社「ミニミニSF傑作展」*絶版)
■AL76号失踪す Robot AL-76 Goes Astray (ロボットの時代
■思わざる勝利 Victory Unintentional (ロボットの時代
■かくて楽園にあり Stranger in Paradise (聖者の行進
■光の詩 Light Verse (単行本未収録)
■人種差別主義者 Segregationist (サリーはわが恋人
■ロビイ Robbie (われはロボット
■みんな集まれ Let's Get Together (ロボットの時代
■ミラー・イメージ Mirror Image (「SFミステリ傑作選」*絶版)
■三百周年事件 The Tercetenary Incident (聖者の行進
■第一条 First Law (ロボットの時代
■堂々めぐり Runaround (われはロボット
■われ思う、ゆえに…… Reason (われはロボット
■野うさぎを追って Catch That Rabbit (われはロボット
■うそつき Liar! (われはロボット
■お気に召すことうけあい Satisfaction Guaranteed (ロボットの時代
■レニイ Lenny (ロボットの時代
■校正 Galley Slave (ロボットの時代
■迷子のロボット Little Lost Robot (われはロボット
■危険 Risk (ロボットの時代
■逃避 Escape! (われはロボット
■証拠 Evidence (われはロボット
■災厄のとき The Evitable Conflict (われはロボット
■女性の直感 Feminine Intuition (聖者の行進
■世のひとはいかなるものなれば…… That Thou Art Mindful of Him (初訳出)
■二百周年を迎えた人間 The Bicentennial Man (聖者の行進

創元と早川とでかぶっていたり題が異なっていたりするのでまぎらわしい。そしてわたしは別にアシモフマニアというわけではないので、間違っていたりするかもしれない、ごめんなさい。変なところがあったらご指摘下さい。ああ疲れた。
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by agco | 2004-09-16 22:42 | SF
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あまりに自分の忘却力がすごすぎるので、面白かったものも面白くなかったものも、とりあえず読んだ本の感想を全部記録してみることにしました。コメントなどありましたらご自由にどうぞ。
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